こんにちは、海運堂管理人のさーりんです。
先週日曜日、リベルタ学舎ミドリ部による講習会が、海運堂で開催されました。
おうち緑化計画〜生き物を育む『土』がわかる基礎講座。
神戸岡本ミドリカフェ店主でもあり、イケメン庭師でもあるウチダケイスケさんにお越しいただき、
講座を開いていただきました。
今回は第一回ということで、
植物の源、「土」についての勉強でした。
・土って、何からできている?
・土1グラムの中に、生物は何匹いる?
みんなで班に分かれ、議論してみます。
土についてこんなこと、考えたことなかmった。
水や、食べ物や、木材が育つ土について、
あまりにも無知だったなと気づかされました。
個人的に印象的だったお話が3つ。
・花は、咲かせるのではなく、咲く。
これは、先日食育の記事に書いた、自動詞と他動詞のお話そのまんまでした。
こちらが花を何とかしてやろうとするのではなく、環境を整えて、後は花の力に委ねる。
あくまで主役は花なんです。
土を整える。水を与える。
後は、花を信じる。見守る。待つ。
そうすると、勝手に咲いてくれる。
子育てと同じだーと、改めて思いました。
・木材自給率の低さ
日本の国土の7割を森林が占めているにも関わらず、
木材の自給率は3割以下だそうです。
さまざまな要因があると思うのですが、
この日教わった原因の一つは、林業従事者の収入の低さ。
1本100万円の木材が売れたとして、
その木を管理・伐採した人に、いったいいくら入るのだろうか。
なんと。数千円なんだそうです。
「森を何とかしなきゃいけない」という気持ちが、
本当にぎりぎりのところで支えられています。
・文明の衰退
メソポタミア文明では農地に人工的に水を引く灌漑技術が発達しました。
乾燥地帯で灌漑を続けていると、塩害が進行します。
塩害のメカニズムがよくわからなかったので調べました。
乾燥地帯に水をたくさんまき続けると、その水が地下水まで達し、
地下水に含まれる塩分が地上に上昇してくる。
地上に上昇した水分は蒸発するので、塩分だけが地表に残る。
その塩分が集積し、作物が実らない土壌になる。
(次のHPを参考にしました→http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-shokuryo-2.htm)
その結果、大麦の収穫量が減少し、メソポタミア文明衰退の一因になったと言われています。
土壌の衰退が文明の衰退に繋がった、というお話でした。
その他、エジプト文明、中国、古代ギリシャ文明、ローマ文明などの衰退にも、
土壌の浸食・塩害が関係しているのでは、というお話でした。
他にも、ホームセンターで販売されている土と、自然に作られた土の違いなど、
普段耳に入らない、土にまつわるお話をたくさん聞くことができました。
リベルタ学舎ミドリ部、毎月1回、日曜日に開催していきます。
次回は10月26日の午前10時から。
会場は同じく海運堂です。
(お問い合わせは、midori@lgaku.comまでお願いいたします。
ミドリ部部長の山本玲子さんが対応してくださいます)
ミドリ部のブログも是非、ご覧下さい。
(部長、ほんまに素敵なお方なんです。)
こんな有益なお話が自宅で聞けて、
実際に海運堂の庭でプロの指導を受けながらつちづくりを実践できる。
管理人て何ていい仕事なんだー!
さて、午後からは打って変わって、リベルタ学舎代表湯川カナさんの「誕生日ありがとう」昼飲み会。
こどもも普段会うことのない仲間と遊ぶことができ、
大人たちはこどもを見ながらゆっくり飲むことができる。
こどもにとっても大人にとっても、いい休日を過ごしてもらえたのではないかと。
と、賑やかな週末でした。
カナさん、**歳、おめでとうございました!