1月29日にさのうぼうけんひろばを開催しました

NPO法人海運堂・合同会社YYC主催プレーパーク「さのうぼうけんひろば」を1月29日(日)に開催しました。当初28日(土)に開催予定でしたが、当日午前に大雪警報が発令され、急遽翌日に順延となりました。

さのう高原に上がる道路の路面凍結が一番の気がかりでしたが、みなさん来られる時には路面の雪や氷はほぼ解けていたとのことです。午後開催でよかったです。

焚火がある旨告知していましたが、今回もプレーリーダーの大久保さんが事前に準備してくださいました。「準備」と言ってしまえばそれまでなのですが、雪が積もる前に焚火エリアにブルーシートをかけ、焚火用に枯れた杉の葉・杉の枝を杉林で収集し、前日・当日に焚火エリアの雪かきをし、当日雪に埋もれたブルーシートを撤去して…(他にも様々な仕事があるはずです)。現場の維持管理は普段大久保さんがしてくださっているのですが、本当にありがたいことです。

午前の飛び入り参加が2組、12時から13時頃は私(砂田)の夫とこどものみ、最初こども達は張り切ってそり滑りを続けるも「誰か来ないかな…」と退屈していました。
13時を過ぎてお友達が現れたとき、みんな目を輝かせ、そこからはあっという間に遊びが広がっていきました。

そりで滑ろうにもまだ圧雪されていない斜面、何度も無理矢理滑るうちにだんだんスピードが出るようになり、大人もこどもも転んでは滑りの繰り返しでした。

焚火エリアでは、前回行った竹筒でごはん作りに再チャレンジする子がいました。自分でのこぎりを引く!と意思表示し、竹筒を加工していました。「自分でやる!」と決めて、それをやってみること、その様子を複数の大人が何となく見守るということ自体が豊かな時間でした。(何となくというのが大切だと感じました。大人3人が1人のこどもの手元をじーっと見つめていても、それはそれで窮屈だと思うからです。きっとやりにくい。気持ちだけ向けておく、というのも見守りの一つかと。)

また、焼き芋もしました。ちょっと面白かったので詳しく。
ご近所さんにいただいたさつまいもを砂田が10本程持ち込んだのですが、まだ洗っていないさつまいも。凍結防止のため近くの水栓は止めている。周りには雪。「雪って解けたら…」「水になるね!」「雪で洗う?」「えー!どうやって?!」とわーわー言いながらさつまいもに雪を擦り付ける。あっという間に手がかじかむ。これ、雪につっこんどいたらきれいになるかな?と放置する。雪に突き刺さったままのさつまいもをみんなで笑う。取り出してみると「きれいになってる!」(ほんまかどうかは知りません)。
新聞に包む。「水で濡らすんだよね?あ、雪!」と、さつまいもと雪を一緒に新聞紙で包む。アルミホイルで包む。
そして、これで、本当に美味しい焼き芋になったんです。私が大きいさつまいもばかり持ち込んだせいで、みんなお腹いっぱいになってしまいました。

他、マシュマロとウインナーを持ってきてくださった方がいらっしゃり、「みんなでどうぞー」と声をかけていただきました。遠慮って、いつから覚えるんでしょうか。みんな気持ちよく群がり、細い竹(も大久保さんが用意してくださっていたんです、勿論竹を伐採するところからです)をナイフで尖らせようとする。やっと尖った竹の先にウインナーを差し…ては落とし、という子が多数。あ、と気づいたこども、杉の枯れ枝やったら先が細いから、削らんでも刺せる!ということで、枝の先にウインナーやマシュマロを刺し、火で炙っていました。マシュマロは一瞬で焦げるわ、ウインナーは落とすわ、落としたウインナーをもう一度枝に刺すわ、ふと見たら雪を口に放り込んでいる子がいるわ…。こうして文章にすると「大変」な感じがするんですが、焚火の周りは本当に和やかで、ゆっくりとした時間が流れていました。

ちょっと違うこと・想定外のこと・小さな失敗などを、どーんと受け止めてくれる場の力。「ウインナー落としちゃった」「ええやん」「ウインナー割れた」「ええやん」「こげた!」「ええやん」って、なかなか普段言えないもんです。砂田もいつもは目の前のやらなあかん事に追われて、余裕がないですから。でもプレーパークの時間は特に今せなあかん事も目の前に無く(家にはあるんですよ)、心が軽くなります。だから、色んなことを笑って済ませることができます。

他にも、バームクーヘンを作ったり、雪玉やさんが行商してたり、雪合戦に夢中になったり、色んな場面がありました。私が見ていないところでも、面白いことが沢山あったと思います。今回で3回目のプレーパークでしたが、毎回本当に気持ちよく開催できています。季節に応じて様々な表情を見せてくれる自然の中で、何時間も遊び続けるこども達を見守ることができるのは、プレーパークにこどもを連れて来て下さる保護者の皆様はじめ、プレーリーダーの大久保さん、さのう高原に関わる皆様、プレーパークについて学ぶ過程に於いてお力添えいただいた本当に多くの皆様(全国のプレーパークの存在そのものが励みです)のお陰です。この場をお借りして御礼申し上げます。