今月の養生道場のレポートが届きました。
こんにちは。
養生道場講師のちか先生こと、駒井知佳子です。
フィリピンへ行っておりました。
そのため、ブログ記事が遅れてしまい・・・・といういいわけです。はい。
本当は今月は「春」の内容だったんですが、おむすびは「牡蠣」でした。
牡蠣は疲弊した身体にぴったりの食材です。
さて、今月から少し内容を変えました。
理由はここ1年間でケアの仕方は結構講座でしたからです。
使いこなすには
状況把握 、すなわち「診断学」
が必要になるんです。
診断学となるともうめっちゃ基礎にあたるもので詳しくなっちゃうんですね。
例えば、便秘。
よく「便秘に効くツボ教えてください!」と入学したての学生さんに聞かれて
「そんなんない!」と答えています。
便秘にもいろいろあります。
押し出す力がなくなった便秘(=お年寄りの便秘)
自律神経の調節ができなくなった便秘(=ストレスによるもの、旅行先の便秘など)
腸の潤いが無くなって出にくくなった便秘
・・・・など。
原因が違えば治療法も変わるのです。
東洋医学の診断法は「弁証(べんしょう)」と言います。
西洋医学では「病名」をつけるところを東洋医学では「証」をつけます。
例えば、風邪。
西洋医学では「かぜ症候群」と言います。
東洋医学は風邪の引き始めと引いてしまったのでは違う証になりますし、
引き始めでも汗をかいているかかいていないかでも違う証になりますし、
こじらせても違う証になりますし、
治療法を間違えて悪化しても違う証になります。
有名な『葛根湯』は引き始めで汗をかいていない、ぞくぞくした風邪に使うお薬です。
弁証には
「八綱(はっこう)弁証」とか
「気血津液 (きけつしんえき)弁証」とか
「臓腑(ぞうふ)弁証」とか
「三焦(さんしょう)弁証」とかいろいろありまして
顔色なんかがかなり参考になります。
青・赤・黄・白・黒に分けてみて、血流など状態を判断するわけです。
同じ白でも「豚脂の白」と「枯れた骨のような白」では善し悪しが変わるわけですね。
ちなみに白は呼吸器が弱いタイプ、とされています。
そんなこんなで占いのような内容でみっちり座学の一日でした。
もちろん次回以降、実技も交えながらやっていきます。
桜が開いて「春」です。
年度終わりで仕事が束になってきてお疲れの方もいらっしゃるでしょう。
新年度に向けてはりきっている方もいらっしゃるでしょう。
がんばり過ぎると「五月病」になりますよ。
どうか「ぼちぼち」なさってください。
4月は10日に開講します。
ご希望の方は前日までにご連絡くださいね。