度量衡(どりょうこう)をつくる

こんにちは、海運堂管理人の砂田です。
毎月(といってもまだ2回ですが)好評のこども工作部、
今月のレポートがちか先生から届きました。

「ああ、こんなことまで考えて、講座を組み立ててはるんやなー」とびっくりしました。
人が育つのを見守ることが本当に好きで、
一度「よしここは私が」と手を出したら、最後までちゃーんと見守ってくれる先生です。

こども工作部の解説です。
どうぞ、ご一読ください。


 

こんにちは。
こども工作部のわくわくさん♪こと、ちか先生です。
(わたくし自身はのっぽさんとゴン太くん世代です。)

随分前の先日のこども工作部、こどもパワー爆発でした。
新聞紙を使ったワークショップは何回かしているんです。毎回、最後は「ハムスター」です。いつ見ても楽しそうです。
さて、工作部当日のレポートはさーりんが書いてくれましたので今回は解説です。
(さーりんのレポートはこちら

まず、今回はお母さんが二人見守ってくださっていました。ありがとうございます!
大人が見守ってくれている中で好きなだけ遊べる、というのはこどもにとって至福の時です。

はいはい始めた赤ちゃんが
後ろを振り返り振り返りお母さんがいることを確認しながら遠くへ行こうとするように
こどもたちは安心してはじけることができました。
で、タイトルの度量衡(どりょうこう)って何かと申しますと「物を測る単位のこと」です。

度はドレミのド、ではなく、「長さ」。
量は「体積」。
衡は「重さ」。
だそうです。知りませんでした!(ウィキペディアで調べるまで)

「ものさし」だと思ってましたよ。はい。
こどもたちの「ものさし」をつくりたかったんです。
新聞紙でお友達やちか先生の身体を包もうとします。
・・・・「足りない」「短い」

「二枚つなげたらいいんじゃない?」というとつなげ始めます。
それを見た別のお友達はまねし始めます。
学校の試験では「カンニング」は罪ですが、生きる現場ではありです。(笑)
先人の知恵を学びましょう。

やっているうちに
このくらいの長さ、このくらいも幅、とだんだん「自分の中の『ものさし』」ができあがってくるんですね。
『このくらいかな?』

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大人は結構適当にやってますけれど、これってすっごい経験の積み重ねなんですよ。
こどもは未完成で生まれてきます。
「こどもの仕事は遊ぶこと」よく言ったもんです。

UFOキャッチャーってこどもの発達に近いです。

目と腕・指・身体全体の連携を測り、だんだん上手に使えるようになります。
頭で「こうしたらあのぬいぐるみ取れる」と計算してもそう簡単に取れないものです。
練習が必要です。
練習しているうちに小脳をはじめとした神経や筋肉が回路を作ります。
見ていたお母さんは「失敗したら可哀想と思ってすぐ手を出しちゃう」みたいなことおっしゃってました。

お母さんは小さい頃に自分の遊びの中で「自分のものさし」を作りました。
こどもたちにも「ものさし」を作る時間が必要です。
「教えて貰わないとわからない」ではなく、「何となく、こんくらいじゃないかな」という自分だけのものさし、こどもも大人も日々作っていけたらいいですね。
(わたしも日々、ものさし更新中でありたい!)

遊んで遊んで遊んで、失敗も遊びのうち。
ゲームは「負ける時がある」から面白いんですよね。
連勝になったらつまらない。

うまくできないのも楽しいんです。
小さいこどものうちに、失敗を失敗と思わないうちに、たくさん失敗させましょう。

失敗ではなく「試行錯誤」。
大人になった時に新しいチャレンジをする時に「このくらいかな」と自分のものさしを使えるように。
まず小さなことで練習です。

新聞紙とホッチキス、安いもんです。(こども工作部の受講料千円かかりますけど。)

でも
今ののびざかりの身体を楽しむ時間はプライスレス。
年齢の違うおともだちとわいわい遊ぶ時間もプライスレス。
※priceless=値段がつけられないほど貴重な価値のあるもの。

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12月のこども工作部は残るものを作ります♪

お申し込み・お問い合わせは管理人のさーりんまで。