こどものための妊活講座で感じたこと。

こんにちは。海運堂管理人の砂田です。

11月26日「こどものための妊活講座」開講しました。
受講者さまはおひとりでしたがあまりにも濃密な時間でした。

講師の鍼灸師・ちか先生の計らいで、冨田江里子さんにお越しいただきました。

冨田江里子さん
1967年大阪に生まれる。看護師・助産師。
1993年、青年海外協力隊でモルジブ共和国の地方病院に2年間勤務。
1997年から夫の植林事業(NPO)に付き添いフィリピンに暮らす。現地の貧しい母子が置かれている状況に、2000年バルナバクリニックを作り現在に至る。
(『フィリピンの小さな産院から』石風社・著者紹介より)
(ブログはこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/barnabaseriko

今網膜剥離の治療のため一時帰国されていらっしゃいます。
今年6月の冨田江里子さん講演会@大阪でお話を初めて伺いましたが、
何と自宅に来ていただけるとは思ってもみませんでした。

そして、産婦人科医の西村先生にもお越しいただきました。

で、受講者さんはなんと助産師さん。

産婦人科医おひとり、助産師おふたり、鍼灸師(不妊治療専門)おひとりが会したわけです。
結果、素人は私だけでした!ので、「こどもの妊活」についてたっぷり教えていただきました。

・骨盤のかたち
女性は成熟すると骨盤が横長になるが、今、幼児体型の女性が増えている。
骨盤が、こどものときの真ん丸な形のまま、成長しない。
その原因は、筋力の低下。
床からの立ち座りをしない、歩かない、体仕事をしなくなった、などが原因。
真ん丸だとなぜ困るか?
お産のとき、赤ちゃんが出てきにくい。筋力がないので自分で産みにくい。

・切迫早産の診断を受けているのに、いざ産むときは陣痛促進剤、の訳は?
筋力の低下で、おなかの赤ちゃんを支えることができない。
赤ちゃんが早期に下がってきてしまう。
切迫早産の危険があるので、動かないように指導される。
ますます筋力が低下する。
いざ陣痛がきても、筋力が低下しているので自分で産めない(微弱陣痛が続く等)。
結果、陣痛促進剤でお産を促すことになる。

・子宮のトラブルを抱えている人が増えている
早期卵巣機能不全・生理痛がひどい・生理不順・PMSの人が増えている。
結婚し、いざ産もうと思ったらもう産めない。
血液検査で卵の数が分かる。ので、早期に検査ぐらいはしておくべき!

・知る機会、の問題
35歳を過ぎると、どんどん卵の質が低下する。
妊娠・出産共にリスクが上昇する。
ということを、35歳を過ぎてから知ると、どうしようもない。
妊娠・出産・子育てを知る機会がとても少ない。
いざ自分が妊娠しない、と気づいてから、不妊の勉強をすることになる。
若いうちに知っておけば、参考にすることができる。
年齢を重ねると妊娠が難しくなる、ということを理解した上で、初産が35歳を過ぎるのは本人の自由。
「早いほうがいいって知っていたら、もっと早くに妊娠を考えた!」ということを避けたいけれど、
知る機会がないのでどうしようもない。

と箇条書きで書かせていただきましたが、
このようなことを(私が)教えていただきました。

私自身、妊娠してからお産の勉強をしました。
(私は妊娠時、助産所にかかっていたので、幸いたくさん学ぶことができました)
食品添加物を避けること、筋力が衰えがちなので毎日2時間歩くこと、
お腹と足首は絶対に冷やさないこと、あまり難しいことは考えないこと、などなど。
そして何より、「自分で産む」という気持ちをもつこと。

幸い6時間という短い時間でのお産でしたが、
産んだら産んだで「どうやってだっこするんですか」状態。
赤ちゃんに触れる機会がないと、こうなりますよね。

この講座で個人的に強く感じたのは、
高校・大学生のうちに、妊娠・出産について知る機会があるほうがいい、ということでした。
将来、結婚するか、こどもを授かるかはわかりません。
ただ、いざこどもを授かろうと思ったときに、手遅れだった、ということを避けたい。
知識として知っておけば、選択ができます。対策ができます。

そのような学びの場所がほしいです。
なら、海運堂でやるのが手っ取り早いですね!
ちか先生と相談して、いつか実現しようと思います。
(ちか先生、また仕事増やしてすみません)

当事者にも、そうでない人にも、
妊娠と出産・育児を身近に感じてほしいです。
みんな、おなかから産まれてきたわけですから。
その機会を作るのが、海運堂のお役目だと思いました。